サブはすぐに家の中で飼うようになりました。 大人しくて、いたずらなことはほとんどしません。
サブとの生活は、かなり快適です。家に戻ればいつも いてくれる、癒しの存在です。家族中で家に居る時間が一番 長い、主(ぬし)みたいな感じなのです。
しかも、留守を見守る神のようでもあります。ちゃんとお仕事してくれているのです。 家の内外で異変があればすぐに吠えて、家族に知らせてくれます。
ある程度大きさのある犬なのですが、甘えん坊です。 自分のあごを、人の膝にのせて、じっとしてしまうのが サブのお決まりのポーズです。
そんなサブと私達の生活に、ある日、トラ子がやってきたのです。 トラ子はまだ生後4ヶ月後半でした。私の夏休み、最後のころでした。
籠に入ったトラ子に、サブは興味津々で臭いを必死で確認しようとしました。トラ子は、籠の中で、「フーッ」と言いながら サブを威嚇していました。子猫といえども、一人前な怒り方するのだと 私達はおどろいたものです。
初めのうちは、トラ子は一部屋だけで、他の部屋へは移動させないようにしていました。
でも、サブは、キッチン以外はどこもOKだったので、トラ子の部屋の前まで来てはじっと待ってる時間が長くなりました。
暇さえあれば部屋のドアの前に寝ているのです。そこで、だんだんに2匹が馴れてくれないものかとの試みが始まりました。
サブとトラ子を仕切るドアを開け、ドアの場所に私が座り込みます。そしてサブとトラ子の様子を見るようにしました。
初めはトラ子がびくびくしていましたし、サブは今にもかみつきそうな顔をして、じーっと、トラ子の動きに集中して、止まっていました。
サブを抑えながら少しずつお互いの緊張を無くせるように見守りました。あまり勝手にさせておくと、サブが トラ子に、襲いかかります。
そのたびに、すぐその場でサブを叱るようにしました。そうやっているうちに、 サブは、トラ子を見ても、動きが止まらなくなりました。 緊張がなくなっていました。
その後は、同じ部屋の中で一緒に過ごせるようになりました。食べることを邪魔されたとサブが勝手に感じて怒ること以外は、ほとんど問題なく 現在は冬ですが、暖かければお互いに添寝するほどにまでなりました。
犬と猫はいがみ合うという常識を超える場面を 目のあたりにするのは幸福そのものです。
猫のかわいらしさと犬の存在感、どちらもその良いところを引き立てあっている ようで人間にとってはわが家が楽園のように感じられます。 サブとトラ子には本当に感謝以外にありません。かわいいと、 感じることそのこと自体が幸福なのですから。
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